サッカーをきっかけに歴史、地理、世界を学ぼう!
アラビア湾に浮かぶ小さなバーレーンは、比較的穏やかな気候に恵まれた島国だ。首都マナーマのあるバーレーン島を含め、バーレーンは33の島から構成され、主要な島は橋で結ばれている。バーレーンという国名の語源は、「海」を意味するバハルBahrとそれの複数形の語尾変化である「レーン」からきている。海の複数形とは島を取りまく海と豊富に湧き出た地下水を意味している。国土のほとんどが石灰石の荒野というバーレーンも、北部の一帯は豊かな緑に覆われている。デーツと呼ばれるヤシのプランテーションをはじめ、色とりどりのフルーツが栽培され、バーレーンこそ聖書に著された「エデンの園」ではないかという論議の根拠となっている。バーレーンは7から9月こそ暑い日が続くものの、この季節さえ乗り切れば、その後の半年以上は初夏のような天気がほとんど。ほかのアラブ諸国と違って空港でビザを取得できるため、暖かい陽射しを求める観光客の注目を集めている。湾岸諸国に駐在するビジネスマンたちも、ビザ延長のための一時出国先として利用することが多い。アラブで初めて石油を採掘したことでも知られるバーレーンだが、その石油もあと20年もしないうちに底をついてしまうといわれている。そのため、バーレーンは早い時期から方向転換を図ってきた。過去20年という短い期間に、石油収入をもとにしてインフラ整備を進めるとともに、金融と貿易、石油やアルミの精製の拠点として急成長を果たし、最近では観光にも力を入れている。イスラム国家でありながら、西欧文化を受け入れ、バランスよくミックスされた国。それがバーレーンだ。 バーレーン戦のAWAYの試合、マナーナで行われるんだけど、行こうかな~。よさそう、バーレーン。